自分の血液型を知らない人が増加!知る必要があるのか調べてみた

血液型

みなさんは、自身の血液型を知っていますか?筆者は自身の血液型を知っています。血液型占いや、血液型の性格診断などがあるように、自身の血液型を知っている人がほとんどでした。しかし、今は自身や家族の血液型を知らない、もしくは調べていない人が増加しているそうです。なぜ、知らない人が増加しているのか?そもそも、血液型を知る必要があるのか?調べてみました。

目次

血液型を知っている世代とは?

およそ20年以上前では出産した病院で、新生児の血液型検査がされていました。そのため、生まれてすぐに血液型を教えてもらうことができ、母子手帳に記載があるという人もいます。この世代で生まれた人達は、物心がついたときには血液型は知っていたという方が大多数を占めるでしょう。筆者の母子手帳を探して見てみましたが、記載項目がありました。血液型を検査するのが当たり前に近い感覚だったと推察できます。実際に、私の周りの30歳以上の人20人に血液型を尋ねましたが、全員が知っていました。

なぜ、今は血液型を知らない人が多いのか?

答えは、新生児の時に血液型の検査をしなくなったからです。その理由は以下です。

赤ちゃんは抗体を作る能力が未熟な上に、新生児ではお腹の中でお母さんからもらった抗体もあるため「うら検査」は通常行いません。一方で、赤ちゃんは赤血球のA抗原やB抗原の量も少ないケースが多く、「おもて検査」も正確に判定できないケースがあります。

そのため、成長して抗原と抗体の量がしっかりしてから再度検査を行うと、赤ちゃんのときに判定された血液型と異なる…ということも少なくないのです。そのため、現在では手術や輸血などが必要な赤ちゃん以外、生まれてすぐに血液型の検査をすることはほとんどありません。

https://kidsline.me/magazine/iryou/878

これを読んで、私は納得できる体験を思い出しました。それは、私の友人についてです。彼女は生まれてからずっとB型だと思っていました。しかし子供の出産のために検査をおこない、血液も調べてもらうことになりました。その時に、はじめてA型であることを知ったそうです。その話をきいて、友人は成長と共に血液が変わったんだ。と思ったそうです。しかし、医師からの説明では生きていく中で血液型が変化することはないそうです。この結果を聞いた時、検査時期の問題により正しい検査結果がでなかった可能性が高いと説明を受けていました。

血液型を知らないと問題が起こるのか?

特に問題はないといわれています。ではなぜ問題がないのかというと、輸血前には、必ず血液型検査を行うからです。例えば、手術を予定している患者が「私はO型です」と申告しても検査を省く事がないからです。それは過去に同病院で血液検査を受けている人でも再検査、もしくは試験が行われます。では、緊急性の事故に合った場合はどうなるのか?と疑問が生まれると思います。その場合も安心して構いません。事故など緊急性がある場合でも迅速に血液検査を実施されるため問題にはならないようです。日本の医療が整った環境では、一安心ですね。

血液型を事前に知っておくメリットとは?

血液型の中には、稀血(まれち)と呼ばれる珍しい血液型が存在します。稀血と聞くと、鬼が出てくる某アニメをイメージする人もいるかもしれません。実際に存在する稀血は、鬼を惑わすようなものではもちろんありません。稀血とは、たくさんの種類に分けられる血液型の中でも、出現頻度が低いものの事を指します。出現頻度、つまりその血液型の人がとても少ないという事です。出現頻度が低いものになると1%以下の型も存在します。そのため、緊急時に輸血のストックが足りず輸血量を確保できない可能性も考えられます。自身の血液が稀血なのか、調べてみなければですが緊急時の事を考えると、事前に知っておくと安心だと思います。

海外では、血液型を聞くことはナンセンス?

血液型を尋ねるのは、個人情報

ちなみに海外では、日本以上に血液型を知らない人は多いです。アメリカに住む友人に訪ねたところ、知らない人が大半なのでは?と答えてくれました。そもそも、日本のように血液型を用いた占いや性格診断を行う文化はなく、血液型を聞くような事もないとのこと。そのため、突然血液型を尋ねられるのは、突然足のサイズを聞かれる事同様に怪訝な質問だと感じるようです。また、主に欧米諸国では、血液型=個人情報という考えの国もあります。日本のように会話の話題として安易に質問すると、相手に不審感を与えてしまいます。海外の方と話す時には、話題にしないほうがよいでしょう。

ブラッドタイプ・ハラスメント

2012年に、イギリスの放送局BBCが日本を紹介をしました。その内容は、日本人は血液型で性格を特定したり、固定のイメージを持っているというものです。私がよく耳にする各血液型の特徴は以下です。

A型・・・几帳面・真面目
B型・・・マイペース
O型・・・おおざっぱ、ほがらか
AB型・・個性的

みなさんも、近いイメージを持っていませんか?この共通の概念が浸透しており、仕事や日常に溶け込んでいます。

例えば、
・「A型は几帳面でしょ?この書類整理しておいて!」
・「B型って本当にマイペースだよね・・・」
・「O型って、おおざっぱな片付けしかできないよね」
・「AB型って、やっぱり変わってるね」

言われた事がある人、いませんか?私は実際に職場で言われたがありますが、イライラしました。このように決めつけた発言や言動を求める事をブラッド・ハラスメント(通称ブラハラ)と呼ばれています。血液型による性格診断は、科学的根拠がありません。それなのに、さぞ当たり前かのように行われるブラハラに海外メディアは驚いたそうです。

アイスクリームの好みで性格診断?

アメリカには、相手の性格知るためのポピュラーな質問があります。それは、好きなアイスクリームの味を尋ねる事です。アメリカのアイスといえば、大手アイスチェーン「31」のようにたくさんのフレーバーがあるイメージですよね。この質問は、その人の好みや性格を知る定番の質問だそうです。また、この会話をする事により相手(あなた)に興味がありますよという意味合いもあるそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の結論としては、血液型は知らなくても日常生活には支障はないようです。また、海外の方との会話には、血液型の話をすることは避けたほうがよいでしょう。このまま、日本でも血液型を知らない・調べていない人が増えればブラハラは減少していくかもしれませんね。もしかしたら、日本でも好きなアイスクリームでの性格診断をする。そんな未来が訪れるかもしれません。

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