【実体験】地震で困った事は?備えた方がいいものは?そして怒りを感じた事!

地震のときに困ったこと

突然ですが、緊急時に備えて準備とかしていますか?日本は地震大国と呼ばれる程地震が多く、程度はあれど地震の揺れを体感した事がないという人は日本に在住であればいないかと思います。私は元々は防災意識は低く、何かトラブルがあってもすぐ改善するだろうし、コンビニに行けば何かは買えるでしょう。と楽観的に考えていました。しかし、実際に大きな地震で、明日の飲食の心配、家に帰りたくても帰れない状態を体験しました。その時に備えは必要だと痛感しました。この記事を読んでみて、ぜひ自宅の備えを確認してください。

目次

どういう状況だったのか?

大きな地震があったのは2016年4月。
昼間は温かく、夜は肌寒い季節でした。

●自宅
自宅は、電気・ガス・水道は停止。食器棚が倒れ、キッチンは壊滅状態。皿など割れたものが床に散乱しており、素足では歩けない。余震が繰り返し起こっているため、自宅には居られない。しかしペットがいるため避難所には行けない。

●寝るところ
近隣に住んでいた親戚が集まり、合計12人でオール電化の家に集合。電気は使えるが、水道は使えない。余震が頻繁に起こるため、夜は近隣の公園の駐車場で車中泊。

●近隣のお店
スーパー、コンビニ、個人商店、ガソリンスタンドも開いていない。もちろん、全国チェーンのファストフードのお店も。
近隣のスーパーが開いたのは地震から4日目だった。そのため大行列ができ、行って帰るまでに5時間かかった。また、道路も信号が消え、道路も塀等が倒れていて通れない道が多数あった。

●食べ物・飲み物
食べ物は、親戚世帯で自宅から持ちより、幸いな事に食べれた。でも前震・本震・余震とずっと揺れ続けていたため、食料は常に不安だった。食料の配布があり、取りに行ったが、もらえたのは少量のパンとカロリーメイトや粉ミルク。水は給水車が来てくれて、水をもらいにいっていた。

●携帯電話
携帯電話番号を使った通話はつながらない。LINE電話は音声悪いけど、使えた。情報源は、Twitterでしていて、A店がパンの無料配布とか、給水車の場所などを調べていた。

●余震
本震があってからの3日間は特にひどく揺れていた。あまりにもひどいからか、ずっとなり続けていた緊急地震速報が鳴らなくなった。公園にいると、結構な人数がいたので、揺れる→緊急地震速報が一斉に鳴る→子供たちが泣き出す、の繰り返し。緊急地震速報はある日を堺にピタリと止まった。おそらくだが、ある程度の揺れでは鳴らないようにしてくれたのではないかと思う。

困った事4選

1.充電が足りない

スマホの充電が大変でした。スマホ1台で、情報収集・懐中電灯・連絡手段・子供達との遊びにと大活躍。その代償として充電の減りが早かったです。私は車用充電器を載せていたので良かったですが、母は夜間の充電残量をとても心配していました。避難所でも充電できると聞きましたが、希望者が多く、満足できる充電はできないと聞きました。

解決策

ぜひおすすめしたいものは、写真のような手回し充電器。場所を問わず充電器ができ、懐中電灯やランタン替わりにもなるものです。懐中電灯っていざ使おうとすると電池切れで使えないって人もいましたので一石二鳥です。他には、車を所有している人は車用充電器を準備しておきましょう。

手回し充電器
手回し充電

2.水が足りない

飲料水は、自衛隊の方が給水車を出してくださりました。給水所からの水を抱えて道のりもなかなか大変でしたが飲み水に困る事はありませんでした。本当に困ったのは、生活水です。例えば、ごはんを食べたら、食器が汚れる。トイレも行く。生活をしていたら服が汚れる。お風呂に入りたい。この事をするには、全て水が必要です。でも水は出ない。という状況に陥りました。

解決策

普段から、水をストックしておくことがおすすめです。ペットボトルを常備しておくと安心です。また、台風など起こることが予想ができる災害では、お風呂場に水をためて置けば、万が一の断水でもトイレで使えたりと安心です。また、洗い物が出ない紙コップや紙皿の常備もあるといいと思います。その他、洗い物対策として食器の上にラップをひくと洗わずにすみ、かつゴミを最低限ですみます。ラップもストックをしておくことをオススメします。

水
お風呂場
紙コップ
ラップ

3.ガソリンが給油できない

ペットを飼っているため、避難所に行けないので車中泊をしていました。まだ季節は4月だったので寒い日もあります。そういう時はエンジンをかけて暖をとらざるをえませんでした。でも、車はガソリンがなければ動きません。ガソリンの残量が不安になり近隣のガソリンスタンドに電話してみました。返ってきた答えは、ガソリンが届かないから在庫がないとの事。いつ家に帰れるかわからない状態だったので不安でした。

解決策

ガソリンは余裕を持って入れましょう。災害時は、JAFなどのレスキューサービスがすぐに来れない可能性が考えられます。ガソリンの給油タイミングは各々違うと思いますが、残量が少ない状態は避けましょう。

ガソリンスタンド
ガソリン残量

4.生活用品が足りない

地震時、食料以外にも支給されたのが生活用品。マスク・汗拭きシート・絆創膏などをもらいました。そんな支給品の中で重宝したのが、トイレットペーパー!とティッシュ!親戚が集まっていたので減り方が尋常ではありませんでした。ストックしている人がいたので助かりましたが、足りない状況になっていたら・・と思ったらゾッとします。他にも、オムツ・生理用品・薬と当たり前のものがない。そして買う店が開いていないという状況になります。地震を体験してからはそれぞれ1ストックずつ常備するようにしています。薬に関しては、持病がある方は薬を多めにもらうようにするのもいいかもしれません。

トイレットペーパー
おむつ

怒りを感じたこと3選

地震が発生し、家が倒壊したり、家族が怪我をしたりと非日常の生活を強いられました。そんな中、被災者の立場として、怒りを感じたことがありました。今、思い返してもモヤモヤします。

1.フェイクニュース

1つ目は、全国ニュースにもなった「ライオンが動物園から逃げ出した」というフェイクニュースです。この記事はTwitterで瞬く間に拡散し、リツイート(転載)は1時間で2万件を超えたそうです。その結果、実際に熊本の動物園に問い合わせの連絡が100件を超えたそうです。ただでさえ、不安な日々を過ごしているのに本当にありえないと思いました。この投稿をした人は、動物園の業務を妨害したとして、後日逮捕されました。

2.空き巣被害が多発!

余震が続き、避難所や車中泊をする人が多く、家を空ける人が多くいました。その状況を狙って、空き巣が多発しました。私の友人も被害にあい、貴重品が盗まれて今も戻ってきていません。いざ、災害時に慌てないように貴重品は持ち出せるようにしておきましょう。

3.悪徳工事・修理業者が横行

地震後、大変多くの人が熊本を訪れ復旧に向けたか活動をしてくださいました。多くの家屋や公共施設も被害を受けて、業者も手一杯でいつ修理ができるかわからないと言われることもありました。そんな中、他県から来られた修理業者の方が大変良くしてくださいました。が、中には詐欺とも思える金額や、見た目だけ直して修理されていないなど、被害を訴える人が続出しました。大変な目にあっている人に追い打ちをかけるやり方に怒りを感じました。

まとめ

今回は地震時の備えや、実際に行ったことを書きました。災害はいつ、誰に起こるかわかりません。ですが、備えることによって、自分自身や家族、大事な人を守ることができます。今回は地震のことを書きましたが、大雨による水害、台風、火事など危険は身近にあります。ぜひ、備えを見直してみてください。

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