【声変わった?】ちびまるこちゃん声優交代したキャラクターのまとめ

seiyu

先日、ちびまるこちゃんの声優を務められたTARAKOさんが天国へと旅立たれました。「まるこ」こと「さくらももこ」の声を35年務担当されました。小さいころから日曜の夜はちびまるこちゃん・サザエさんという流れで観ており、明日から学校か・・・と思いにふけっていたこともありました。大人になり、なかなか観る機会も減り、久々に見返してみたところ、私の記憶と声が一致していないキャラクターが何人かいました。アニメの中ではずっと小学生のままのまるちゃんの世界。しかし、声優さんは永久的に声を吹き込み続ける事はできない事はわかっています。しかし、慣れ親しんだその声は記憶とともに残っているものです。今回は、声優の方が交代したちびまるこちゃんの主要キャラクターをまとめていきます。

目次

ちびまるこちゃんとは?

ちびまるこちゃん
© さくらプロダクション / 日本アニメーション

物語の背景

ちびまるこちゃんは1986年に少女漫画誌「りぼん」で連載が始まりました。作者はさくらももこさん。1990年からテレビアニメ放送が始まり、約35年続く長寿番組です。物語の舞台は昭和49年(1974年)の静岡県清水市。作者であるさくらももこさんが、その場所で過ごした体験を元に、漫画を描かれています。連載当初は実体験が多く含まれていたそうですがそれ以降は考えられたお話が多いそうです。つまり、作者=まるちゃんという事です。まるちゃんは1965年生まれの8歳、小学校3年生、父ひろしは1934年生まれの40歳と公式で公表されています。まるちゃんが着ている特徴的なスカート。あれは当時「吊りスカート」と呼ばれ多くの女の子が着ていましたが、時代とともに見かけなくなりました。

補足:昭和49年に起こった出来事は?
ユリ・ゲラーの超能力ブーム、長嶋茂雄の現役引退、モナ・リザ展の開催、佐藤栄作のノーベル平和賞の受賞などです。ちびまるこちゃんの話の中には、ドリフのコントや、最近の芸能人の方を連想するようなお話もあります。時代と一致はしませんが、ストーリーの一環として登場しているようです。

声優交代したキャラクター

お姉ちゃん(さくらさきこ)

まずは、まるちゃんのお姉ちゃんこと、さくらさきこです。まず、名前を初めて知った!という方もいるかもしれません。話中では、家族みんながお姉ちゃんと呼ぶので、あまり名前で呼ばれる機会が少ない事が理由だと考えられます。このお姉ちゃんの初代声優は、水谷優子(みずたにゆうこ)さんです。1990年~2016年まで声を務められました。水谷優子さんは他にもディズニーの初代ミニーマウスや、デジモンアドベンチャーの武之内空など多くの作品に息を吹き込まれていました。現在は豊嶋真千子(とよしままちこ)さんが役を引き継がれています。

おじいちゃん(さくらともぞう)

「友蔵、心の俳句」でおなじみのまるちゃんのおじいちゃんです。孫のまるこにいつも優しく、味方で居てくれるおじいちゃん。実は、声優交代されています。初代は富山敬(とみやまけい)さんです。期間は1990年~1995年。富山さんは、「声優御三家」と呼ばれ声優の第一次・二次ブームの立役者の一人と言われています。幅広い役をこなし、天才的だとも評されていましたが、非常に腰が低く人格者だったと言われています。代表作は『タイガーマスク』の伊達直人、『宇宙戦艦ヤマト』の古代進など。その後2代目は、青野武(あおのたけし)さんが務められます。主な出演作は『ドラゴンボール』真田志郎、『ドラゴンボール』ピッコロ大魔王など。真田さんは1995年から約15年にわたり声を担当されていたので、この声が印象に残っているかたも多いのではないでしょうか?真田さんは、2010年に体調を崩され、友蔵の声は3代目の島田敏(しまだびん)さんに引き継がれます。島田さんの主な代表作は『ドクタースランプ』ニコチャン大王、『ドラゴンボール超』ブロリーなど。島田さんは現在も声を務めており、2010年から約14年担当されています。

山田くん(山田笑太)

「アハハ!」「~だじょ」という特徴的な語尾をつけるいつも元気なクラスメート。声優交代になったのはまだ最近なので、気づいた方も多いのではないでしょうか?山田役の初代は山本圭子(やまもとけいこ)さんが1990年~2023年まで務められました。山本さんは、『サザエさん』の花沢さん役もされており、同年に交代。日曜の慣れ親しんた声が聞けなくなるのは少し寂しく感じます。その他の出演作は『天才バカボン』バカボン、『がんばれロボコン』ロボコンなど。そして2代目は本井えみ(もといえみ)さん。実は本井さんは、ちびまるこちゃんで別の声も担当されています。それは同じクラスの女の子である城ヶ崎さん(城ヶ崎姫子)。今後、2人のキャラが会話するシーンなども出てくるかもしれませんね。本井さんの他の出演作は『カードキャプターさくら』柳沢奈緒子、『ななついろ★ドロップス』麻宮夏樹/麻宮秋乃/麻宮冬亜など。

今後の「まるこ」の声は・・・?

2024年3月、放送開始時から「まるこ」の声を務めてきたTARAKOさんが天国に旅立たれました。とても印象的で、そして親しみを感じるその声は唯一無二でした。今後は、すでに収録済みのものを放送するそうですが、新しく「まるこ」に声を担当される声優を探すそうです。国民的アニメであるからこそ、次の方は大変だと思います。しかし、TARAKOさんが愛した「まるこ」を後世まで引き継いていってほしいと思います。

補足:主役の声優が交代した他作品

今回、ちびまるこちゃんの主役声優が交代になります。しかし、他の国民的アニメ作品でも交代は起こっています。今回は補足として3つの作品についてまとめました。

ドラえもん

ドラえもんの声優交代といえば、先代が大山のぶ代(おおやまのぶよ)さんから水田わさび(みずたわさび)さんに代わったときですね。水田わさびさんに代わった2005年は、のびたを含むレギュラー陣、主題歌、絵のテイストも一新し新しいドラえもんに生まれ変わりました。一度に変更を加えてしまったこともあり、世間から厳しい言葉が飛び交いました。中には、旧レギュラー陣はに戻してほしいという声も。筆者も新しいドラえもんを初めて観た時は、今までのドラえもんとの違いに衝撃を受けました。そして私の知っているドラえもんではなくなったんだなと寂しさを感じました。しかし、以前のドラえもんも、今のドラえもんもそれぞれに良さがあると気付き、今ではどちらも素晴らしい作品だと思っています。ちなみに、ドラえもんの声優は、初代:富田耕生さん、2代目:野沢雅子さん、3代目:大山のぶ代、4代目:水田わさびと受け継がれています。

くれよんしんちゃん

1992年~2018年まで、主人公の野原しんのすけ(しんちゃん)役を務められたのは矢島晶子さん。矢島さん演じるしんちゃんのモノマネにチャレンジした人も多いのではないでしょうか?声を聞いただけでしんちゃんだ!とわかる特徴的な声と言い回しですよね。そんなしんちゃんも、現在では小林由美子さんが声を担当されています。2005年のドラえもんの交代劇で論争があった分、くれよんしんちゃんでも同じ事が起こるのではないかと危惧されていましたが、それは起こりませんでした。理由としては、初代の矢島さんが体調不良により継続が困難であったと公表があり、交代やむなしの状況であったこと。また、その他のレギュラー陣の一斉交代はなかったこと。そして、後任の小林さんが矢島さんに寄せた声で演じられた事ではないかと考えています。もちろん、まったく同じではありませんが、作品へのリスペクトを深く感じました。

ルパン三世

1995年、ルパン三世の声を担当されていた山田康雄さんが体調不良で倒れられました。その時に、白羽の矢がたったのが当時テレビでルパンのモノマネをしていた栗田貫一さんです。スタートは、山田さんが倒れてしまったので助けてほしいという制作陣からの言葉だったそうです。映画を制作しており、少しのセリフだけを言うのかと思って行けば、映画一本分の声を頼まれたそうです。声優の経験も、勉強もしていない中、ルパンの声優としてのスタートを切りました。一部分の特徴がある部分のモノマネではなく、ルパンをすべて演じるのは大変だったらしく、山田さんの音声を聞いたりしながら死にもの狂いでやってこられたそうです。モノマネから始まった声優ですが、今年で29年目になられます。モノマネ芸人から、国民的声優へと転身されためずらしい例です。

まとめ

ちびまるこちゃんの主要キャラクターで声優交代があったのは
・お姉ちゃん(さくらさきこ)
・おじいちゃん(さくらともぞう)
・山田くん(山田笑太)
でした。
35年間の放送となれば、放送当時にまるちゃんと同じ年齢だった子は43歳になります。まるちゃんは、子供向けのアニメなのに、笑えて、ちょっとずる賢くて、失敗して、でも心がほっこりする多面的な特徴を持つアニメだと思っています。なので、子供はもちろん、大人でも楽しくみることができるんだと思います。きっと、この用に感じるのは作者であるさくらももこ先生やTARAKOさん含め関係者の方々が長年大切にしてきたからではないかなと感じました。あの声がもう聞けないと思うと寂しいという気持ちになりますが、お二人が天国で毎週日曜日にアニメを観ている。そんな気がするのはお話の中の考えかもしれません。今後も、ちびまるこちゃんの放送を楽しみにしていきたいと思いました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次